「黒部湖」 2004.7.15 AM8:00

新潟県三条市では、過去に例のない集中豪雨でかなりの被害が出たとニュースは伝えていました。
午前1時四万温泉を出発、およそ160Kmを走ります。ノートパソコンにGPSアンテナを繋いだ愛用のカーナビで、
最短距離の下道を条件に探索したところ、面白いルートを表示しました。嬬恋村・鳥井峠から上田市に出て、明科の方かと思いきや、鳥井峠から、菅平、長野市、19号線経て大町へというルート、それを信じて進むことにしました。

大町温泉郷を過ぎ、しばらくすると、広葉樹林の林が開け、前方の白み始めた空の中に、目指す黒部の山の形が浮かんできました
あの山の向こうで、迎えてくれるものへの期待に、眠気も疲労も失せ、心は高鳴るばかりでした。

待ちに待った念願の「黒部」「立山」だ

東の空(長野県)は晴れ渡っていますが、西の空(富山県)は雲行きが怪しそうです。
集中豪雨をもたらした、梅雨前線の影響があるのでしょうか、晴れていることを願いながら、4時間あまりで、アルペンルートの入口「扇沢」に、予定時刻より1時間以上早い到着でした。
トロリーバスの始発は7:30、乗車券の発売は6:50からと掲示されており、それまでしばしの休息をとることにしました。

駐車場は3分の1程度、埋まっていました、一番手前が無料の駐車場となっており、駅に近い上の段は有料です

6時半、そろそろ支度をして発券所へ並ぼうかと、起きだし周りを見ると、車の中では同じような光景が・・
そうか、みんな寝ていたのか・・・ 

発券所は混雑もなく、連休前とあって人はあまり多くはないようでした。室堂までの往復\8500を買って2階の改札口へ
5人ほどの荷物が並べてあり、その後ろに自分の荷物を置き、改札を待つことに、  まずトイレ・・・
7:25 改札が始まりました、なんとハイテクな改札、バーコードを読みとるだけ、まるでスーパーのレジみたい・・
(当たり前なのかな? 山奥で列車なんか乗らないもので・・)
7:30分発のトロリーバスは3台出ました、改札の人が「乗り切れなければ、まだ出します」といっていました
長さ5.4Kmの関電トンネルの中を軽快に進みます。電気自動車とは実にスムーズで快適な乗り物です、日本ではここでしか動いていないそうな、もっと増えたらいいのに、地球にこんなにも優しい乗り物がもったいないなー・・、でも一般道を一般車両と走るには、無理があるなー、と勝手な思いを巡らせている内に、破砕帯を標す標識が、距離わずか80mのこの地点を貫通するのに7ヶ月を要したダム建設計画最大の難所でした。バスは10分ほどで「黒部ダム駅」に到着、改札を抜け、およそ200段あまりの階段を上がると展望台へと出る、目の前には雄大な「立山連峰」の姿が・・

あー曇ってる・・ 山は顔を隠していました。しかし、眼下には壮大な「クロヨンダム」がひろがっていました
まだ歩く人の姿はありません、そう私たちが一番乗りです

慰霊碑「尊きみはしらに捧ぐ」
171柱の御霊がここに、

ここから日本海へ

クロヨンダム

富山県,黒部川上流に関西電力(株)が、7年の歳月と
延べ人数1,000万人の人員をかけて、
昭和38年(1963)6月に完成した日本最高の発電専用ダム.
貯水池は黒部湖と呼ばれている。
・形式:アーチ式ドーム越流型ダム

・高さ:186mb (日本第一位)

・堤長:492b

・提体積:158万立方b

・総貯水量:2億立方b

 

大町トンネル(現在の関電トンネル)

昭和31年6月に長野県大町市に建設事務所が開設され、翌7月いよいよ大町トンネル(5.4km 現在の関電トンネル)が着工した
ところが、昭和32年5月1日、トンネル入口から約2,600m掘り進んだところで、「破砕帯」にぶつかり、7月湧水と土砂崩壊により作業は止まります。
破砕帯とは、岩盤のなかで岩が細かく割れ、地下水を溜め込んだ軟弱な地層のことです。
そして80mの破砕帯を7ヶ月にわたる苦闘のすえ、昭和32年12月ようやく突破し、約半年後の昭和33年5月、ついに大町トンネルは開通しました。

そして昭和38年5月、ついに黒部ダムは完成し、6月竣工しました


黒部湖駅の入り口

「黒部湖駅」からケーブルカーに乗り「黒部平」へと進みます
標高差375mを5分で駆け上がっていきます
乗り合わせた人は、さっきのバスの人たちと同じ顔ぶれ、みんな大きなリュックを背負い、足支度、身支度とも、これから登るぞって感じ、ちょっと眺めにきたツアー客風は私だけです、少し場違いな気がした

「後立山連峰」

この中のトンネルを抜けダムの上を歩き、ケーブルカーで
上がってきた、標高1,825mの「黒部平」
ここに出ている水がとても美味しかった

 

 

 

さて次に目指すは「大観峰」、標高2316m
ここへは、ロープウエイに乗って標高差500m、全長1,702mを
7分で行きます、登山道を歩くと6時間だそうです
ここのロープウェイは間に1本も支柱がありませんワンスパン方式と
云うそうです。自然の景観に配慮したためだそうです
乗り出すと、ゴンドラは高度を上げ、その高さたるや、
高いところが苦手な私はただ前方の「大観峰駅」を見ていました
駅の上は雲の中、あの上を見たかった・・・

「大観峰」から「後立山連峰」を見るが、雲がどんどん下に・・・あの上を 見てみたい・・

「室堂」目指して

昭和46年、立山・黒部アルペンルートの最後の未貫通区間の立山トンネル(全長3.6k)が完成、富山市と長野県大町市、全長約百キロが結ばれた。
標高2450mの「室堂」着いたのは午前9:30、駅内の表示によると、気温9.9℃、風速0m、視界20m、天候は雨交じりでした
私と一緒にここまで来た人たちは、それぞれに目的地に向かって行きますが、始めてきた私にはミルク色の世界の中、「立山」の文字が刻まれた石を探すのがやっとで、雄山がどっちで、みくりケ池はどこだか、皆目見当も付かず、やむなく駅の中、もうしばらく様子を見ることにした
それにしても、この乗り継ぎ時刻表うまくできている、写真撮ったりして歩いていくと、改札時間になる、あっという間に来てしまいました。

これでは写真はおろか、歩き回るのも初めての私には怖い、あきらめて戻ることにしました。
さっき乗ってきた物に逆に乗り継ぎ「扇沢」へと、朝一緒に来たご夫婦の方もなんとまた一緒です
お互い解って、苦笑いでした。


中途半端な気持ちで、下りてきた「扇沢」は晴れていました。
あの上が見たい・・・ 来年、きっと見に来ようと思い、帰路ににつきました
「これが普通さ、見えたら運がいいのさ」と云っていたおじいちゃんの声がいつまでも、耳に残っていました

さて、つぎなる「ぶらり旅」はどこへ・・・

map.gif